定年退職を迎えた皆様、本当にお疲れ様でした。退職金を受け取り、「これで一安心」「ご褒美に贅沢しよう」と考えている方もいるかもしれません。しかし、ファイナンシャルプランナーとして一つお伝えしたいことがあります。
退職金は、決して「ご褒美」ではない
これは、長年の労働の対価であると同時に、あなたの「未来の生活費」そのものなのです。
例えば、大学卒業後、60歳で定年を迎えたとして、その後の人生は20年、いや、90歳、100歳まで生きるとなると30年以上の可能性があります。退職金は、この長い老後の生活費、医療費、介護費用など、すべてを支えるための大切なお金です。
一時的に大きな金額が手に入ると、気持ちが高ぶり、大きな買い物や旅行に「散財」しがちです。しかし、一度使ってしまうと、もう戻ってきません。
まずは落ち着いて、退職金と年金を合わせた老後の生活設計を立てましょう。老後資金を把握し、冷静に計画的に使うことが、安心で豊かなセカンドライフを送るための鍵となります。
ご自身の未来を守るため、退職金は「ご褒美」ではなく「大切な未来の資金」として、賢く管理していきましょう。