退職金

退職金が振り込まれました。

今日で定年退職から約ひと月。

ついに老後資金の柱、「退職金」が無事振り込まれました。

通帳に記帳すると、改めて「定年になったんだなあ・・・」と実感。

退職所得は「源泉分離課税」!

皆さん、退職金は「退職所得」という区分で、「給与所得」とは別の扱いになっていることはご存じですか?

まず「退職所得控除」という控除枠があって、40万円x20年+(在職年数-20年)x70万円までは税金がかかりません。私の場合在職37年でしたから・・・40万円x20年+(37-20)x70万円=1990万円 までは手取り100%となるわけです。

え、いくらもらったのかって?言える訳ない(笑)1990万には遠く及ばない金額、とだけ言っておこう。つまり、1990万円に達していないため、税金は一銭も引かれず振り込まれておりました。

なお退職所得は「源泉分離課税」です。前もって「退職所得の受給に関する申告」書を提出することにより、給与所得とは別に源泉徴収を行い、それで課税が終了します。

この書類の提出を怠ると、退職金の収入金額から20.42%の所得税及び復興特別所得税が源泉徴収されてしまいます。取り戻すためには確定申告が必要になります。

退職金は税制的に優遇されている

このように退職金はその受取の事由からかなり税制的に優遇されています。たとえ受取額が「退職金控除額」を超えてしまった場合でも課税対象額は超えた分の1/2です。つまり私が3000万円の退職金を受け取ったとしても3000円-1990万=1010万円に対して課税されるのではなく、1010万円x1/2=505万円に対しての課税となります。

ただ、この退職控除はどうやら見直される事になりそうな状況です。「40万x20年+(在職年数-20年)x70万」から「40万x在職年数」への制度変更を政府は検討している模様です。はてさて、どうなりますことやら・・・

あなたは退職金がいくらもらえるか知っていますか?正確な金額を把握することがとても重要

突然ですが、あなたは自分の退職金がいくらなのか知っていますか?

フィデリティ退職・投資教育研究所作成の「高齢者の金融リテラシー調査2019」によると、「退職金額は7割の人が会社からの通知で知り、その半数近くが退職直前に知った」との調査結果が出ています。

退職時の自分の「資産額」を正確に把握することは、60代以降のライフプランを考えていく上でとても重要です。60歳時点で自分がいくら資産(現預金)を持っているのか分からなければ、ライフプランシュミレーションの作りようがありません。「お金の見える化」が実現できないことになります。

自分の退職金を正確に知ろう!

「退職金がいくらもらえるのかわからない」とういう皆さん、まずは自分で調べてましょう!調べる方法は以下の通りです。

1、総務部に聞く!

まあ、当たり前っちゃあ当たり前なんですが・・・これができてないから70%の人が自分の退職金額を知らないわけです。「僕の退職金はいくらですか?、なんて聞きづらいよなあ」なんてみなさん思ってるんでしょうか・・・

退職金は「報奨金」ではありません!「給与の後払い」です!ですから堂々と聞いてもらって何ら問題はありません。

2、自分で計算する

これも以外と簡単です。

退職金の計算方法は会社によって若干の違いはあるかもしれませんが、概ね下記のようなモノです

【退職金基礎給x支給率+特別加算or減算=退職金額】

   ※退職金基礎給→年に一度「賃金辞令」等で確認できる

   ※支給月数→勤続年数によって変わる。通常「就業規則」に記載されている 

私もこの方法で自分の退職金を計算しました。今は社内のイントラネットに就業規則等を閲覧できる企業も多くなっていると思いますので、この方法なら誰にも尋ねることなく調べることができます。

退職金額を知ることが「リタイアメントプランニング(老後の生活設計)」を考える第一歩になります。ぜひやってみてください。